あらすじ
怪異が、この世界には存在している。
妖怪、怪物、そして古くから語り継がれてきた伝承。
それらはただの昔話ではなかった。
しかし、普通の人間には怪異の姿を見ることができない。
――ただ一人を除いて。
高校二年生の**築山冷**は、代々続く陰陽師の家系に生まれた少年。
神社で暮らし、陰陽師として怪異を祓う力を受け継いでいる。
五種類の札を操る「五紙呪法」。
その才能は、かつての偉大な陰陽師・安倍晴明にも匹敵する。
だが、冷自身は怪異に特別な興味があるわけではない。
彼が望んでいるのは、ただ一つ。
**普通の生活。**
学校へ行き、授業を受け、友達と過ごす。
そんな、ごく普通の高校生としての日々だった。
けれど――
冷が通う学校には、怪異が潜んでいた。
誰もいない廊下。
誰も座っていない席。
誰にも聞こえない足音。
そして、昔から語られてきた**「学校の七不思**