あらすじ
結婚歴なし、アラフォー。
美人でもブスでもない、ごく普通の女性・ひとみ。
真面目に働き、読書とボランティアを楽しむ彼女は、恋愛とは無縁の人生を送っていた。
そんな彼女が出会ったのは、アラフィフのエリートサラリーマン・としお。
メタボ体型で恋愛経験もほとんどない。
けれど仕事はでき、親から受け継いだ財産を含め、一億円もの貯金を持っていた。
そんな二人は、派手さのない穏やかな恋を始める。
「この人となら、結婚できるかもしれない」
ひとみは初めて、未来を夢見るようになった。
しかし――。
ある日、としおの前に一人の若い女性が現れる。
20歳の女子大生。
派手なギャル。
甘えるのが上手で、男を褒めるのも上手い。
彼女に「頼りになる」「男らしい」と言われるたび、としおは変わっていく。
ひとみとの穏やかな幸せよりも、
若い女の前で「いい男」に見られることを選ぶようになったのだ。
そして、としおはひとみを捨てる。
「ごめん。君とは別れる」
愛する人を失ったひとみ。
一方、としおは若い女に大金を使い始める。
一千万円。
三千万円。
五千万円。
そして――一億円。
それでも止まらなかった。
男気を見せるため、周囲に嘘をつき、金を借り始める。
やがて、としおの借金は五千万円を超えていく。
愛を捨てた男が手に入れたものは、若さでも幸せでもなかった。
――莫大な借金と、取り返せない後悔。
失恋したひとみにも、もう一度だけ恋の予感が訪れる。
それは、としおとは正反対の――少し年下の、爽やかなイケメンだった。
これは、
一人の女性が愛を失い、そしてもう一度、自分の人生を歩き始める物語。