あらすじ
人間の少女ノルンは白い悪魔と暮らしています。ある日、二人をモデルとして描かれた童話『骨のうた』を見つけました。ノルンを主人公、悪魔を悪役として描いた物語です。現実の関係とは真反対の内容に、思い出を汚されたと感じたノルンは怒りで胸がいっぱいになりました。
ノルンと悪魔は物語の書き替えを願い、作者に直談判しに行きます。悪魔が穢れた存在であるという常識を理由に、作者はノルンの要求を拒みました。けれどノルンは諦めません。
「なら、穢れていないと証明するわ」
穢れていない証明――それは、天使に認められること。もしくは天使認定試験に合格することを意味します。天使は悪魔を差別しており、認められることは不可能に近いでしょう。証明ができた暁には物語を書き替える。そんな契約をしたノルンのために、白い悪魔は試験合格を目指すことになりました。
白い悪魔は誰よりノルンを大切に想っています。彼は無茶だと思いながらも、ノルンの期待に応えるため、一日十時間の勉強に励むのでした。
「ノルンといると、ぼくの世界は広がっていく気がするんだ」
「悪魔さんと出会えて、幸せを分かち合えて、わたし本当に嬉しいの」
二人の本当の馴れ初めと、嵐の日に交わした『約束』。
悪魔は試験に合格し、偽りの童話を書き替えてもらうことができるのでしょうか?
人間の少女と白い悪魔、二人が紡いだ優しい物語をお送りします――。