あらすじ
婚約破棄を告げられた朝、フェリシアが鞄へしまいかけたのは、今日で終わる遊園地の刷り物だった。
好きな人と、あの青い木馬に乗りたかった。でも、行きたいと思ったのは私だ。
そこへ訪ねてきたのは、以前から顔見知りのユーグ侯爵。穏やかな彼も、実は失恋したばかりだという。
「うまい慰めは、なくて大丈夫です。一緒に木馬に乗るくらいなら、できます」
そうして出かけた失恋仲間との一日。雨で木馬が止まっても、彼は私に、帰りたいか待ちたいかを尋ねてくれた。
悲しみがまだ残っていても、今日を楽しんでいいのでしょうか。