あらすじ

八〇年代の終わり。ノイズバンドのフロントマン・桑原は、舞台から常連客を品定めしては、雑誌の連載で「変な人」として毎週記事にしていた。 テレビに出て客が増えた年、大きな箱を仕切る〈店主〉は、昔からの常連たちを入口で追い返す。膝で二度だけ拍手する男、音の出ない楽器を作る女、毎週ちがう名前を名乗る女。いつも右の柱の陰で聴いていた旧友も、その晩は見当たらなかった。 客席の変人たちの席を取り戻すため、桑原は、名前を変える女と組んで整理券を偽造する。 独房の短い鉛筆で書かれた、笑えて少し不穏な、見る側と見られる側の話。 全三十八話・一話千五百字前後の断章形式。週二回くらい更新。 ※はらくわ司は架空の作家です。本作は、彼が最初に書いた小説という体裁で書かれています。

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カクヨム
カクヨム2026/09/15
  • 現在の作品はらくわ司初期小説:唄猿