あらすじ
人であり続けることさえ難しい世界で、人間らしさを失わずにいることは、もっと難しい――。
ごく平凡なはずだった微生物学の講義。
それが、誰も予想しなかった破滅の始まりだった。
ほんの数分で、見慣れた大学のキャンパスは逃げ場のない死の罠へと変わる。
大学生のレラと、たまたまその場に居合わせた仲間たちは、否応なく「生き残る術」を身につけていく。
昨日までの友人が、今日は脅威になる。
救助の手は届かず、どんな決断にも代償がつきまとう。
日常が音を立てて崩れていくなか、彼らはやがて気づく。
本当に恐ろしいのは、死ぬことでも、感染することでもない。
生き延びるために選び続けた末、ふと気づけば、自分がかつて信じていた「自分」ではなくなっている。
その現実と向き合わなければならないことなのだ。
『道 ―PUT'―』
すべてが失われた極限の世界で、最後に何が残るのか。
人間らしさの意味を問いかける、本格サバイバル・パニック群像劇。
※本作は、ロシア人女性作家による長編小説の日本語版です。
※一部、残酷な描写や強い恐怖を伴う場面があります。