あらすじ
ハンバーガーショップ「PANDEMONIUM BURGER」には、ぱむちゃんという小さなハンバーガーがいる。
金色のバンズに、黒い目。丸い手足。
喋る言葉は、ほとんど「ぱむ」だけ。
そんなぱむちゃんが、ある日ひとつの紙袋を持った。
届け先を見る。
受け取る人を見る。
そして、渡す。
最初は、それだけだった。
けれど配送先は、少しずつおかしくなっていく。
住所は合っているのに受取人がいない。
本人へ渡したのに「誤配送」と判定される。
正しい届け先が、ひとつとは限らない。
そしてぱむちゃんは、どんなに遠い場所へでも荷物を届けられるようになっていく。
届けられるなら、届けるべきなのか。
誰かに「お願いします」と言われたら、引き受けなければならないのか。
これは、小さなハンバーガーが配送を通して、
「届けられる」と「届ける」を、自分の手で選び分けるまでの記録。