あらすじ
北欧神話の主神オーディンに仕える、二匹の聖狼――フレキとゲーリ。
黒紅の狼フレキと、銀白の狼ゲーリ。
二匹は血を分けた兄妹でも、主従でもない。
ただ、気が遠くなるほど長い時を共に歩き、オーディンと共に戦ってきた“対の聖狼”だった。
そんな変わらないはずの日常は、突如として現れた世界の綻びによって崩れ去る。
見知らぬ世界へと飛ばされたフレキ。
そして――隣にいるはずのゲーリが、いない。
彼女を探すため、フレキは未知の世界を歩き始める。
魔物との戦い。
冒険者との出会い。
初めて手にする金。
知らなかった“商い”と、人との信用。
神獣として生きてきたフレキにとって、人の世界は知らないことばかりだった。
やがて旅の中で耳にする、一つの噂。
――人里を守る、巨大な銀白の狼。
――その名は、“フェンリル”。
なぜ、この世界にその名がある?
二匹の狼の離別から始まった旅は、やがて神々さえ知らない“世界の秘密”へと繋がっていく。
二つの魂、ひとつの絆。
どんな世界でも、ずっと一緒に。
北欧神話×異世界×冒険×商い。
オーディンの双狼フレキとゲーリをモチーフに描く、二匹の聖狼の異世界ファンタジー。