あらすじ
三十二歳、ゼネコン勤めの鷹宮玲司には、妻と幼い息子・娘、そして愛犬がいる。ごく普通で、ささやかに幸せな家庭だった。
ある休日、家族との買い物中に、ストーカーに襲われている女子高生を助けようとして、玲司は刃物で刺され命を落とす。
次に目を覚ました時、そこは見知らぬ異世界。玲司は「魔人」として転移しており、転移特典として超高精度AIのような固有スキル【大賢者】を授かっていた。
【大賢者】を駆使し、混沌とした世界情勢を圧倒的な力で平定していく玲司。気づけば人間・魔族・モンスターを問わず大量の有能な部下を従える「魔王」となっていた。
平定が一段落したころ、大賢者に指示していた「元の世界へ帰る方法」がついに判明する。どうしても離れたくないという部下数名を伴い、玲司は元の世界へと帰還を果たす。
しかし、これで終わりではない。異世界で得た力のすべてを引っさげて、玲司の「本当の無双」がここから始まる。
【大賢者】の力で脱サラし、莫大な富を築き、山ごと買い上げて温泉付きの豪邸を建設。かつて助けた少女との再会をきっかけに家族はさらに増え、そしてきな臭さを増す世界情勢にも、玲司と部下たちは静かに、しかし圧倒的に立ち向かっていく――。
元の世界も、異世界も。ゆくゆくは、別の異世界すらも。
これは、一度死んで「本当の人生」を手に入れた男の、痛快無双譚。