あらすじ
フローラは「かろうじて鑑定魔法が使える」おかげで魔導研究所に在籍を許された平々凡々な子爵令嬢。
ある日フローラは、魔導師ジョエルが「基礎アイテムしか作れないから」という理由で解雇される場面にいあわせ、
「ジョエルさんの基礎アイテムがなければ何も作れません!」
と異議を唱えたことで、ジョエルとともに解雇されてしまう。
しかし超お人好しなフローラは「仕事がなくなっては大変でしょう」とジョエルを子爵家へ連れ帰る。
一方のジョエルは――超がつく弱気人間だった。
「ぼくが研究所をクビになったせいで、ポーションが流通が止まるんですね……全部ぼくのせいで、皆さんにご迷惑をおかけすることに」
「そうだ、我が家でポーションを作りませんか? ご迷惑をおかけする方々に、そのポーションを割引価格で提供しては?」
「それはいいですね!」
お人好しと弱気人間の歯車は思いがけず噛み合ってしまい、フローラの応援でジョエルは自分でも知らなかった才能を開花させる。
ふたりは善意100%で無自覚に魔導研究所のシェアを奪い、販売網を拡大し続ける。