あらすじ
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夏は僕たちを冷たくする。
僕たちは夏に覆われる。
僕と真昼は双子で、だから終わりまでずっと一緒なのだと信じて疑わなかった。
あの夏がやって来るまでは―――。
地面に叩きつけられ、ひしゃげたように曲がった身体。身体中の血が惜しげもなく流れ出るように広がっていく、あの様。灼熱のアスファルトの上で、その双眸は空を仰ぎ、まだ太陽の光に閉ざされて耀いていない白い月を見つめていた。
あれは真昼?それとも、僕?
僕たちの時間は、永久に戻らない。
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〜コンテスト用あらすじ〜 ※ネタバレあり
小学生の頃。夏。曖昧な記憶。
あれは現実かそれとも夢か。
地面に叩きつけられ、ひしゃげたように曲がった身体。身体中の血が惜しげもなく流れ出るように広がっていく、あの様。灼熱のアスファルトの上で、その双眸は空を仰ぎ、まだ太陽の光に閉ざされて耀いていない白い月を見つめていた。
自分の死体を見下ろしながら、母親の悲鳴を聞いていた。あれは"誰の"ものだったのか。
中学三年の夏。
止まっていた時間が少しずつ動き出す。
夏祭りの日に田舎の町で起こった凄惨な殺人事件。その数年後に母親が殺された事件。まったく別の場所で起こったそれは同一犯の仕業か、それとも模倣犯か。
拓海と真昼。ふたりは一卵性双生児。生まれた時からいつも一緒だった。母親は病んでいたこともあり離婚。それまでも日常的に双子の兄である"真昼"を虐待しており、離婚後はさらに悪化していった。
ふたりは真昼を交互に演じることで、お互いを保っていた。真昼は忌み嫌われ、拓海は無条件で愛される。そんな歪な生活を送っていたことで生じた歪みが、ふたりを蝕んでいった。
そんな中、殺された母親。その後、父親に引き取られたふたりは、父親の実家がある東北のとある町に移り住む。父親は仕事の関係もあり東京で、ふたりは祖父母と共に生活することになる。
ある日、父親の大学の後輩で同じ病院に勤めている藤森が訪ねて来た。藤森は母親が亡くなってからふたりのケアをしている精神科の先生で、拓海の想い人。真昼はそんな藤森が気に入らない。それにはちゃんと理由があったが、拓海には内緒にしていた。
同じくして、転校生がやってくる。水樹悠希。悠希は幼い頃に姉を殺されており、その事件こそが夏祭りの日に起こった猟奇殺人事件だった。そして真昼は過去に刑事である悠希の父親に、母親の事件で詰められたことがあった。
日常と非日常の狭間で、あの日失くした記憶を取り戻した時、ふたりの秘密が暴かれる。
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※加筆修正版
※BL要素&残酷描写あり