あらすじ

老舗ブライダルサロン「アルシュ」でウェディングプランナーを務める一条楓子(いちじょう ふうこ)、三十二歳。 十年前、結婚に向き合う覚悟のなかった恋人・大河内亮(おおこうち りょう)に去られて以来、恋愛よりも仕事を選び続けてきた。 これまで見届けた新郎新婦は五百組近く。 それでも、自分自身の結婚する理由だけは一度も見つけられずにいた。 そんなある日、祖父母が築き上げたアルシュに大手チェーンの進出という経営危機が訪れる。 会社が打ち出した再建策は"創業者夫婦の物語を受け継ぐ、新しい夫婦"を広告塔にするというもの。 白羽の矢が立ったのは楓子と、新チャペルの設計を担う一級建築士・御堂紬(みどう つむぎ)。 恋愛感情のない二人は会社を守るためだけに期限付きの"契約結婚"を交わすことを決める。 同じ屋根の下で始まったアルシュのための夫婦生活。 けれど、日々の暮らしの中で少しずつ紡がれていく温もりに楓子は自分でも気づかないうちに心を溶かされていく。 一方、仕事では老舗呉服店の跡継ぎ問題に揺れる二人、傷を抱えながらもう一度誰かを想うと決めた再婚同士のカップル、さまざまな「結婚する理由」に出会うたび、楓子は自分自身の結婚と向き合わざるを得なくなる。 そんな折、変わったふりをして近づいてくる元恋人・亮の存在が楓子の心を再び揺らし始める。 見せかけだったはずの関係に生まれた本物の想い。過去との決別。 そして契約が終わってもなお、この人を選びたいと思う気持ち――。 これは、他人の幸せを見届け続けてきた女性が誰のためでもない、自分自身の“結婚する理由”を見つけていく物語。 ※掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。 ※誤字・脱字は気付いた時に直します。 ※職業には詳しくない為、実際とは大きくかけ離れている場合もあるかと思いますが、温かい目で見守って頂けると嬉しいです。 ※表紙は一部分をAIで使用して、制作しています。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/14
  • 現在の作品私たちの結婚に設計図はありますか?