あらすじ
争いごとが何よりも嫌いで、平穏無事に生きたいと願うごく普通の高校生・黒川颯真。
ある日、車に轢かれそうになった野良猫を庇ったことで、なぜか魔界の最果てにある「最凶の地下牢」に放り込まれてしまう(一緒に庇った白猫のアルバもなぜか転移してきた)。
目の前には、一噛みで命を奪う三つ首の魔獣・ケルベロス。
「殺されたくない……!」と恐怖した颯真は、命を守るために身を隠すフードを目深にかぶり、反射的に発動したスキル『完全模倣』で作った極上のステーキを、「ほら、食って静かにしてろ……」と怯えながらも差し出した。
しかし、周囲の魔族たちの目に映ったのは、「冷徹な眼差しで死神の如き気配を放ち、凶悪な魔獣を従えて闇の儀式を行う謎の黒衣の男」という衝撃の光景だった。
本人はただ怯えてその場をやり過ごしているだけなのに、その名前(ソウマ=死神)とチート能力、そして数々の「勘違い」によって、魔界の強者たちは勝手にひれ伏していく。
戦いたくないのに最強の配下が増え、現代の快適な施設や美味しい料理を再現するうちに、気づけば魔王城のふもとは多種族が列をなす「世界平和の一大リゾート・聖地」になってしまい——!?
「違うんだ、俺はただ静かに、平穏に暮らしたいだけなんだよ……!」
最強の力と絶望的な勘違いが世界を救ってしまう、痛快ダーク・コメディ開幕!