あらすじ
主人公
カート・セルマイヤー
セルマイヤー男爵家三男
ペンネーム【ショワーナ】
前世 加藤(かとう)拓也(たくや)
ペンネーム【しょうわな人】
セルマイヤー男爵家はトレル王国の貴族家である。
嫡男レート、次男ハートは天才・秀才と言われレートの代には昇爵間違いなしとも言われている。
そんな中で三男カートは凡庸で何の役にも立ちそうにないと言われている。
が、長男レートと次男ハートは弟であるカートを可愛がり、とても大切に思っていた。
年齢が離れている事もあるが、カートがしたいという事は何でも叶えてやるのがセルマイヤー男爵家では当然の事となっていた。
それもその筈で、カートが二歳の頃に己の前世を思い出し、その時に得た広く浅い知識を使ってセルマイヤー男爵領で新しい商機を作り、税によって王家に覚えを目出度くし、更には領民から得た税金を領民へと還元する策を父や兄たちに進言して絶大なる信望を領民たちから得る事ができたのである。
カートはその事を秘密にしてくれと父母や兄たちに頼み込み、自身は密かに五歳からラノベを書いていた。
しかし、書きながら気がついた。
『あっ!? これ、地球用語ばっかりだから用語辞典が必要だな!』
そうして、五歳から用語辞典も書き始めて初の読者として母を選んだカート。
書いた作品は日本で良くある嫁姑の物語。
基本的にハッピーエンドが好きなカートは、途中経過は少しドロドロがありながらも最後は嫁姑も仲良くなるラノベを母に読んで貰った。
母は三徹して用語辞典と共に読んでくれ、カートにこう言った。
「カート! 他にも書いてる物語があるなら読ませてちょうだい!! それと、この用語辞典は増刷するわ! 私のお友だちにもカートの物語を読んで貰うから!!」
カート六歳の時である。
それがすべての始まりだった……