あらすじ
王立学園の卒業舞踏会で、王太子レオナードから身に覚えのない罪を突きつけられ、婚約破棄を宣言された侯爵令嬢エレノア。
しかし、それは彼女が待ち望んでいた瞬間だった。
エレノアは断罪の場で、王太子が推し進めていた救済事業の裏に、男爵令嬢リリアと敵国による巨額の横領計画が隠されていることを暴く。王太子は地位を失い、リリアは捕らえられ、エレノアの無実も証明された。
国を救った褒賞として彼女が望んだのは、新たな地位でも婚約者でもなく、自分の人生を選ぶ自由だった。
エレノアは王都を離れ、衰退した港町ルーヴェンの再建に乗り出す。失敗と挫折を重ねながらも、領民たちと力を合わせ、町を王国最大の交易港へと成長させていく。
そんな彼女の前に現れたのは、アルと名乗る謎めいた黒髪の商人。互いの知恵を認め合い、対等な協力者となった二人だったが、アルには隠された身分があった。
やがて港を狙う敵国の陰謀が再び動き出す。
かつて悪役令嬢として断罪されたエレノアは、自ら築いた町と未来を守るため、今度は本当の敵を断罪する。
これは、決められた役割を失った侯爵令嬢が、自由と仕事、信頼できる仲間、そして自ら選んだ愛を手に入れるまでの逆転物語。