あらすじ

ずっと何かが起きてほしかった。 仕事は順調だし、趣味も楽しい。 32歳で浮いた話がないのはたまにキズだが、 それでも不自由ない人生なはずだった。 だけど、何かが満たされない。 だからだろう、俺がなろう系小説に惹かれていたのは。 いつか、どこかで、「何か自分を変えてくれる世界」を求めて。 そんなこと起こるはずないのにな。 だけど、それは本当に起きた。 いつもの通勤途中、突然俺は異世界に飛ばされた。 若返った身体。 見渡す限りの草原。 憧れていた異世界。 「俺にも来た! 今度は俺の番だ!」 だけど何かがおかしい。 女神が迎えに来なければ、チートももらえない。 転移先の草原で女の子とばったり会うこともない。 魔法も使えないし、筋力もただの俺。 もちろん果たすべき使命がやってきたりなんかもしない。 それどころか生きるだけでいっぱいいっぱいの日々。 「俺の知ってるなろう系じゃない!?」 この世界は、俺を主人公にしてなどくれなかった。 ずっと待っていたはずの異世界は、「何か自分を変えてくれる世界」なんかじゃなく。 俺は俺としてこの世界で生きていかなくてはならない。 これは、なろうに憧れた男が、 「何も自分を変えてくれない世界」で、生きていく物語。

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小説を読もう2026/09/14
  • 現在の作品なろうに憧れて