あらすじ
34歳、再就職先はVTuber事務所だった。
鏡悠真は、ある日憧れのVTuber・白波リコが所属する事務所「ネオライツ」に新人スタッフとして入社する。
念願だった“推しのいる職場”。
これから始まる新しい人生に、悠真は少しだけ胸を躍らせていた。
――しかし、初出勤の日。
担当することになった白波リコの生配信中に、悠真の声がマイクに乗ってしまう。
「男の声入ってる!?」
「同棲確定」
「彼氏との夕食カレー!?」
瞬く間にSNSは炎上。
新人スタッフの悠真は、初日から推しの炎上騒動の渦中に放り込まれることになる。
しかも、事務所の社長は炎上をむしろ宣伝に利用しようとする、とんでもない人物だった。
華やかに見えるVTuber業界。
その配信の裏側では、スタッフたちが今日もトラブルと戦っている。
推しを守るはずだった仕事は、炎上、企画、配信事故、SNS……想像していたよりずっと過酷だった。
それでも悠真は、リコや仲間たちと仕事をするうちに、この世界でもう一度頑張ってみたいと思うようになっていく。
34歳の新人スタッフと、人気VTuber。
二人の物語は、最悪の「炎上」から始まった。