あらすじ

「魔王を産んだ女など、国に置けん」 大司教にそう言われて、村の食堂のおかみミルダは追い出された。前の世は大阪・天満のコロッケ屋のおばちゃん。転生した先でも、揚げるのはコロッケである。十年前に家を飛び出した長男が、いつのまにか魔王になっていたらしい。 「分かりました。ほな、あの子に会いに行ってきますわ」 コロッケを籠に詰めて、魔王城の門を叩く。 「何者だ!」 「おかんや」 玉座の上で、大陸を震わせる魔王が青ざめた。 「お、おかん……!?」 「正座!」 その日、前線の魔物が一斉に座った。 四天王も正座。靴を脱がない炎の将軍も正座。 そして城に攻めてきた勇者が、兜を脱いで叫んだ。 「兄貴ぃ! 今日こそ……へっ!? お、おかん!?」 十年続いた世界大戦の正体は、うちの兄弟げんかでした。 「二人とも、そこ座り!」

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カクヨム
カクヨム2026/09/14
  • 現在の作品「魔王を産んだ女など国に置けん」と追放されましたんで、魔王城で息子を正座させたります ~転生した大阪のおばちゃんやけど、攻めてきた勇者もうちの次男やったんや~