あらすじ

我が名はアナスタシア・エルスティナ・フォン・グランツェルリヒ。次期皇帝を継ぐ、正統の皇女である。 社交界お披露目の夜会で、妾は知った。妾の顔を直接見た男は、狂う。 殴り合いをはじめた令息たち。突き飛ばされ、柱に頭を打った妾。翌日、宰相から差し出されたのは、一枚の黒い目隠しであった。 ――以後、父上と婚約者を除く男性の前では、これを外さぬこと。 顔を隠して生きることになった妾に、婚約者ユリウスだけは、それまでと何ひとつ変わらず接してくれた。彼だけが、妾の素顔を見ても正気でいられる、たった一人の男。 よかった。彼がいてくれて。妾は心からそう思った。 ――なぜ、彼だけが狂わないのか。その問いを、もう少しだけ真剣に考えるべきだったのだ。 溺愛と依存のあいだで揺れる、皇女と侯爵の物語。 ※本作は自作「目隠し皇女は、許嫁の愛が重すぎることにまだ気づいていない。アナスタシア皇女伝」 (n8004kr) のリライト版です。

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小説を読もう2026/09/14
  • 現在の作品妾の顔を見た男は、みな狂う。ただ一人、婚約者を除いて