あらすじ
近い将来に起きる出来事を予知夢で見るときがある。という特異体質を持つ中学三年生の海藤慎司。
あるとき、学校で一番ワルの眞山翔とその手下たちに、予知夢でテストの問題を見てくるように要求された。ずば抜けた運動能力を持つ眞山は野球推薦で高校に行けるのだが、素行の悪さを抑えるために「テストの成績を上げないと高校推薦には応えられない」と先生から言われたからだった。
しかし、慎司は意図的に予知夢を見れないために眞山に応えることが出来ない。それに腹を立てた眞山たちは慎司への嫌がらせを始めた。もちろん、眞山たちのしわざだと分からないようにだ。
すると、その真相を確かめるために慎司の親友である佐倉美奈子がわざと眞山たちに捕まって、こまづかいをさせられながらも情報を入手しようとする。しかし、眞山たちは美奈子の前ではボロを出さない。さらにもう一人の親友、仲西篤人も手下にされてしまう。人質がいれば慎司は夢を見るだろうという眞山たちのもくろみだった。
親友二人を捕らえられた慎司、しかし気の弱さもあり、どうやって二人を助け出したらいいのか途方に暮れているあるとき、怒りを覚えながら眞山へ仕返しをする想像をして眠りにつくと、その通りの夢を見たのだ。
予知夢を意図的に見る能力を得た慎司は、今まで受けた嫌がらせの仕返しとばかりに、予知夢を使って眞山の野球推薦が取り消される大けがを負わせた。そしてそれがきっかけになり、ワルグループは解散 美奈子も篤人も助けることが出来たのだ。
慎司は自分の能力も含め、美奈子や篤人を助けたのは自分だと自慢気に話す。しかし、篤人から眞山はワルではないことや眞山の仲間たちの複雑な事情を聞かされ、美奈子からも慎司がやったことは人としての道から外れていると言われる。それでも、みんなを救ったのは自分だと言い張る慎司。
そんな慎司に、美奈子と篤人は人としての心を指摘し、慎司を見放してしまう。
一人になった慎司はこれまでを振返り、美奈子も篤人も自分のために動いていたにも関わらず、自分を主張することばかり言っていたことに気づく。
慎司は、反省と罪滅ぼし、また自分への戒めとして自らを窮地に追い込み、超難関の高校受験に挑むことにより人としての心を取り戻していこうとする。
その心根が美奈子や篤人に通じるか!
そして、自分の夢に向かい突き進むことが出来るか!