あらすじ
「鎮まれぃ! このご聖印が目に入らぬか!」
――第十八代聖女ディミトリアは、任を次代に譲ったその日、儀仗馬車から抜け出した。目的はただひとつ、千八百年前に食べた魚をもう一度食べること。
供は騎士がふたり。道案内は、金目当てでついてきた小汚い商人がひとり。
「ミト」と名乗り、身分を隠しての気楽な旅。……のはずが、行く先々に悪徳役人と、泣いている町がある。
放っておけばいいのに、放っておけない。
「スケ、カシ。懲らしめてやりなさい」
悪代官が出て、懲らしめて、印籠が出て、「これにて一件落着!」で終わる。全話その形です。
なお、支払いに使っている白金貨には彼女自身の顔が刻まれており、教会からは全力で追われています。
※全五話、各11~12エピソード。