あらすじ
誰かに誇れる理由で、過去へ戻りたい訳じゃない。
ただ、再び乃愛に会いたかった。それだけ――。
学術研究都市・華丘島を襲った聖夜の惨劇から二十年。
大切な親友を救えなかった遠苑涼花は、残された命を賭して、高校時代の自分へ精神を跳ばす。
惨劇を止めるには、戦う力が要る。
仲間を率いる権力も、敵と渡り合う交渉、戦力も要る。
だが、最初の試練である羽乃坂事件への介入で重傷を負った涼花は、自らへの批判と、生徒会長の座を狙う政敵と言う壁が立ちはだかる。
未来を知っているだけでは、大切な人を救えない。
花術をめぐって三つの女学園が争う島で、涼花は黒いコートの少女と出会う。
その少女は、涼花に刃を向けた。
そして一瞬だけ見えた素顔が、忘れてはいけない誰かと重なった。
もう、墓前に花を供えるだけでは終わらせない。
今度は貴女に、受け取ってほしい。
二十年分の後悔を、一度きりの再会へ。
花術と謀略が交錯する学術都市で、運命への叛逆が始まる。