あらすじ
日本はファンタジーに飲み込まれた。
ゲームのように敵を倒すとアイテムや経験値など恩恵を得ることができる不思議な空間、ダンジョンが出現したことで人々はその魅力に惹きつけられる。
医者いらずの薬。
身ひとつで引越し楽々、いくらでも物を収納できる袋。
万の敵を薙ぎ払う剣。
取得した途端にプロ並みの技術を発揮できるスキル。
都合が良すぎるファンタジーな数々に人々は殺到した。
そして日本の文化は崩壊した。
世界はファンタジーに狂った人々に合わせた形に姿を変え、
ほとんどの街は時代の流れに適した形へと変わっていった、変わらざるを得なかった。
しかしたったひとつ、かつての日本の文化を愛する人々が集まる街が存在した。
古都にっぽん、そう呼ばれる街に一人の男がやってきた。
生まれながらに”精霊の愛子”であり異常に”魔力保有量が多い”主人公は、ズブズブにファンタジーに浸かった両親に育てられたにもかかわらずなぜかファンタジー嫌いになってしまった男である。
そんな彼はファンタジーとは無縁の生活を送るという己の理想の地である古都にっぽんへ一人やってきた。
しかし本人の想いとは裏腹に、彼の力に魅せられた人たちが周りに集まってきて——理想とは違う日々を送ることになるのであった。