あらすじ

「聖女エルフィーナ、貴様を封印塔の管理職から解任する」 三百年もの間、世界を滅ぼしかけた大厄災《虚喰いの獣》を封じる扉を、地道な点検と補修で守り続けてきた聖女エルフィーナ。だが、祈りも派手な奇跡もない彼女の仕事は「怠慢」と切り捨てられ、華やかな聖女ミレイユと大司教ガルドによって追放されてしまう。 前世で保守点検エンジニアだった彼女は、喚くことも復讐することもしない。ただ淡々と、社会人の矜持に従って正式な『引き継ぎ書』を残すだけ。そこに記されていたのは――『三日後に迫る、三百年周期の魔力層総入れ替え。適切な手順を踏まねば、獣が漏出する』という一文。 「読まないでしょうね、あの人たちは」 鍵を返し、辺境の赤鉄砦を目指すエルフィーナ。崩れゆく扉の後始末は、切り捨てた者たちの手に委ねられる――。 これは復讐ではない。ただの、正規の手続き。地道な努力の価値を知らぬ者たちへ、静かに突きつけられる「事実」の物語。 数字と記録を武器に生きる、実務派聖女の痛快な追放劇、開幕!

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小説を読もう2026/09/14
  • 現在の作品封印を守り続けた聖女を「役立たず」と追放しましたが、崩れゆく扉の後始末は、そちらでどうぞ~最果ての封印塔で、私は静かに鍵を返します~