あらすじ
四十二歳、引きこもり歴二十年。受験も就活も失敗して何をやっても続かなかった男が、家を追い出された夜に、クレーン事故から子供たちを助けて死んだ。
そして気づけば、剣と魔法の世界で赤ん坊になっていた。
アルフォンス・ヴァレンスという名を授かった俺は、異世界での両親と辺境で暮らし始める。だが、転んでも俺を責めないし、皿を割っても咎めてこない。何を失敗しても、両親は笑って「大丈夫」と言ってくれる。
前世の俺は、何をしても褒められなかった。だから、俺の失敗は俺のせいじゃないと思っていた。
——なのに、ここには責める相手がいない。
この先の俺が何もしないなら、それはもう、俺のせいだ。
だったら、今度こそちゃんとやろう。