あらすじ
娘が金賞を取った夜、夫は一緒に喜んでくれた。
数日後、その娘の作品が、ゴミ箱に捨てられた写真を見せられた。
『妻が捨てていた。俺が拾って元に戻した』
三十万人のフォロワーを持つアカウント「パパの休憩室」。
そこで称賛されていたのは、藤沢美咲の夫・健太だった。
写真の観覧車も、ハート形のお好み焼きも、確かに我が家のもの。
けれど、何もせず、娘を顧みないという「妻」には、まるで覚えがない。
「本当のことを書いて」
美咲の願いに夫が出したのは、訂正ではなく、妻に居場所を奪われたような休止のお知らせ。
さらに、夫の「理解者」を名乗る女性が、自宅を訪ねてくる。
夫の書いた悪妻のままで、黙って生きるつもりはない。
優しかった記憶まで疑うようになった妻が、自分の言葉と暮らしを取り戻す、全十三話の家庭ドラマ。