あらすじ
公爵令嬢クリスティアは、ある日、前世の記憶を取り戻す。ここは前世でやり込んだ乙女ゲームの世界。そして自分は、ヒロインをいじめ抜いた末に、婚約者の王太子から断罪され、処刑される――悪役令嬢クリスティア、その人だった。
冗談ではない。破滅エンドなど、絶対に御免だ。
そう決めたクリスティアは、ゲームの筋書きを片手に、破滅フラグを一つずつ回避していく。ヒロインをいじめない。王太子と距離を置く。そして、周囲の人々には、分け隔てなく誠実に接する。
すると、思いがけないことが起き始めた。台本を無視して動く彼女を、じっと観察する男がいたのだ。ゲームには一切登場しなかった、攻略対象外の寡黙な近衛騎士アルヴィス。
「あなたは、他の令嬢とは違う。まるで、明日のことを、すべて知っているかのようだ」
やがて明らかになる。ゲームで健気なヒロインとされた少女こそが、逆ハーレムを企む、本物の悪女だったこと。そして、その悪女の断罪劇が、クリスティア自身の善良さによって、根こそぎひっくり返る日が来ることを。
破滅エンドなんて、書き換えてみせる。攻略対象外の彼と一緒に、ゲームにはなかった、最高の結末を。