あらすじ
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【あらすじ】
戦乱の世。
森の奥にある小さな庵で、紅梅と刹、梓、朔、火緒、火弦たちは暮らしていた。
薬師として人を助ける者。
忍びの技を持つ者。
それぞれが自分の役割を担い、皆で飯を食べ、笑い、ときには喧嘩をしながら日々を過ごしている。
貧しくとも、彼らにとってはそれが当たり前の暮らしだった。
そんなある日、隣国との間に戦の気配が漂い始める。
紅梅は若者たちを各地へ送り出し、情報を集めることにした。
それぞれの場所で得た情報は、やがて一つの大きな流れへと繋がっていく。
そして、これまで当たり前だった庵での暮らしにも、少しずつ変化が訪れる。
戦が起きれば、名もなき人々の暮らしもまた、その影響を免れることはできない。
激動の時代を駆け抜け、それぞれが己の道を歩み出していく。
戦国の片隅で逞しく息づく、名もなき人々の大河群像劇。
——戦国市井小説。
【登場人物】
『庵に拾われた子どもたち』
刹(せつ) ー 口は悪いが面倒見はよい。努力家。十七歳。
梓(あずさ) ー 薬師。紅梅の弟子。女顔だがれっきとした男。十六歳。
火緒(ひお) ー 双子の弟。お調子者。紀州弁を話す。十四歳。
火弦(ひづる)ー 双子の兄。手先が器用。紀州弁を話す。十四歳。
朔(さく) ー 人を思いやる優しい子。マイペース。十三歳。
『庵の住人』
紅梅(こうばい)ー元・戦忍頭領。守銭奴。だが心根は優しい。七十歳。
玄瑞(げんずい)ー元・戦忍。義兄弟を探して、諸国放浪中。三十五歳。
山吹(やまぶき)ー元・戦忍。火縄の使い手。優しく厳しい。二十六歳。
蓮音(はすね) ー元・戦忍。火縄の使い手。縫い物が得意。二十四歳。
『その他のひとびと』
結(ゆい) ー 清瀬の薬問屋の娘。空気が読めず、他人とズレている。