あらすじ
メディアラ樹侯家の執事、セバスチャンには夢がある。
妻と南の暖かい土地へ移り住み、小さな庭を持ち、朝は好きな時間に起きる。
そのために必要なのは、ただ一つ。
後任の執事を見つけること。
ところが、当主ファウスト・メディアラは薬学と研究にかけては天才でも、生活能力には少々――いや、かなり問題がある。
三日寝ない。
食事を忘れる。
研究室から出てこない。
コーヒーは七十二度。
ピーマンは細かく刻む。
そして今日も、有望な後任候補が一人。
セバスチャンの老後は、また少し遠ざかる。
『森の向こうに帰る場所』と同じルミナール大森林を舞台にした番外編コメディ。
本編未読でも読めます。