あらすじ
ここは、名前のない街。
勝手に誰かが集まって、それに釣られて誰かが来て、勝手に街になったけど、名前も付かない変な場所。
人間も、人間じゃないのも、走りが好きなその『誰か』は、みんなそこに集まった。
...なんで、ここに『走り屋』が集まったのか。
それは、そこに『聖地』があったから。
───走りの聖地、『ネオンリング』。
昼間は、ただの高速道路。
人を支えるために、街を繋ぐために作られた、ただの道。
…でも、夜になれば、私たちは走り出す。
アクセルを踏んで、エンジンを回して、タイヤで地面を蹴る。
止めるものは何もない。
止まる理由も何もない。
悩みも、不安も、不快なことは全部吹き飛ぶ。
…だから、私たちは走り続ける。
私たちは『走り屋』。
車が、車で走ることが好きな、『誰か』。