あらすじ
六つの大国が覇権を争い、人間・エルフ・ドワーフ・獣人が入り乱れるアドリス大陸。
長引く戦乱の末に結ばれた「世界和平協定」――だがそれは、己の私利私欲に走る貴族たちが作り上げた、腐敗に満ちた偽りの平和に過ぎなかった。
シュスタール王国の知将・クライシェスは、愚鈍な実兄である新王エナックと腐敗貴族の陰謀、そして信頼した部下の裏切りにより、国家反逆罪の濡れ衣を着せられ処刑場へと引きずり出される。
「我が子と妻の命だけは――」
「反逆者の血は残さぬ。生まれたばかりの子も即刻処刑だ」
嘆願を一蹴されたクライシェスは、民衆の残酷な嘲笑を浴びながら、処刑台の直前で天を仰ぎ絶叫する。
『私に仕えし誇り高き騎士たちよ! 我が子と妻を救え! いつか必ず、我が子がこの腐りきった国を救う!』
その魂の叫びに応え、忠義の将兵たちによって救い出された一人の赤ん坊。
それから十数年――。
過酷な辺境の地で生き延び、父の知勇と祖父たる「戦王」の血を継いだ少年は、人間社会から爪弾きにされた異種族の猛者たちを束ね上げ、静かに力を蓄えていた。
「父上は、優しすぎたのだ。国を腐らせた貴族と愚民どもに対し――俺は同じ道など歩まない。力ですべてを束ね、真の覇道を示してやる」
さぁ始めよう。理不尽に奪われ続けた我らの、怒りの戦い
さぁ始めよう。真の平和をもたらす戦いを
さぁ始めよう。この世界を統一する戦いを――!
理不尽にすべてを奪われた王族の遺児が、異能の仲間たちと共に世界を統べる本格ダーク戦記ファンタジー、開幕!!