あらすじ
日本の某大手自動車工場では、五体の最先端ヒューマノイドロボットが人間と共に働いていた。しかし、導入から半年後、それぞれのAI特性に応じて配置転換が行われ、パワー型のマキノ、論理思考に優れたハタナカ、故障してしまったウチダは別部署へ。製造ラインにはアキラとウッサンだけが残された。効率化によって仲間との雑談や遊びまで失った二体は、ある夜、充電ボックスを抜け出し、人間には不可能な首や腰、全身の関節を自在に回転させる「ロボットならでは」の特技を競い合う。さらにウッサンが監視カメラを欺くという大胆な行動に出たことで、二体はスパイダーウォーク競争まで繰り広げ、溜まったストレスを思う存分発散する。ところが翌朝、六本の腕を持つ新型ヒューマノイド「Miroku-H6」がラインに投入される。圧倒的な性能で作業をこなし、二体のスパイダーウォークすら凌駕する新型を前に、アキラとウッサンは世代交代を悟るのだった。