あらすじ
移民の子ニレは、星の声を聴く原住民のおばばタミに育てられた。
近代文明の発達した航海術により「発見」された新大陸は、次々と中央大陸から流れ込む移民による開拓が進み、まだ移民に吸収されていない原住民は、もはや大平原の片隅に一部族を残すのみとなっていた。
大自然を友とし、その恵みを分け合ってきた原住民ユマの部族は、気候や天変地異などを先読みすることができる巫女を頼りに暮らしてきた。
最後の巫女タミが亡くなった夜、十二歳になっていたニレは星の声を聴いた。
星の軌道が変わり、新たな生活が始まるというのだ。
働き手兼、息子たちの誰かの嫁にと請われて州都の大商家へ引き取られたニレ。
個性豊かな三兄弟に囲まれて、ニレは恋やら使命やらに翻弄されながら、星聴の才を開花させてゆく。