あらすじ
土御門 景明は、安倍晴明の末裔にして次期当主。
十二体の式神 "十二天将" を自在に操る学園最強の霊能力者だった。
そんな景明に転機が訪れたのは、一族に千年伝わる封印の儀式。
そこで景明は怪異を生み出す地獄門を封じるため、名もなき少女が生贄にされることを知る。
一人を犠牲に大勢を救う。それが正しい選択と理解しながらも、泣いている少女を前に景明は儀式を妨害、少女を助けてしまう。
だが、その代償は大きかった。
「この一族の面汚しが! 今この瞬間、お前を土御門より追放する!」
父から土御門を追放され、十二天将も家督も奪われる始末。さらに儀式の失敗を機に封印は瓦解。日本中で怪異が蔓延し、それまで秘匿されていた異形の存在が公然のものとなってしまった。
すべてを失った景明に残ったのは、あの日救った少女だけ。
やがて二人は "不来方" という新たな家族を得て、景明は「不来方 或」、少女は「不来方 虚」として生き直すことになる。
だが、十二天将を失った或に戦う力はない。
ならば――自分で新しい力を作ればいい。
かつて土御門で学んだ召喚術と古の占術、そして怪異と化した虚の力を組み合わせ、或は独自の霊能力を完成させる。
その名も《仮想・雷公式戦術》。
完成と同時に、奇妙な巻物が現れた。
【遊ぶ人――お兄ちゃん】
【最初の任務――怪異と仲良くしよう!】
「……なんだこれ」
「ゲームだよ!」
「――怪異を "仲間” にしろぉ?」
これは最強の陰陽師になるはずだった男がすべてを失い、魑魅魍魎の跋扈する京都で "怪異を統べる王" となる成功譚にして怪異譚。
※ハードな話展開ですが、虚ちゃんとのコメディを多くしたいです。
※主人公の名前が途中で変わります。多少の混乱を招くと思われます。
※血も死体も出ますが、そこまでグロテスクにはしない(R-15のため)