あらすじ
物質を生み出し、生命を創り、身体すら好き勝手に作り替える。
常識も倫理も人間の尺度も通用しない、そんな人外がいた。
ある日、ソレは勇者召喚に巻き込まれ、授業をしていた生徒たちと共に異世界へと転移してしまう。
生徒たちには、それぞれ強力なスキルや職業が与えられた。
そして彼に与えられたのは――
何もなかった。
ステータスも、スキルも、職業も。
異世界へ来たというのに、ソレだけには何一つとして与えられなかった。
だが、それで困ることはなかった。
なぜなら彼は――与えられる力など必要としない、人外だったのだから。
これは、異世界で力を得た少年の成長物語――ではない。
最初から規格外だった人外が、異世界という玩具箱を手に入れてしまっただけの物語である。
「力が欲しいか?」
そう問いかけ、暇を潰すタイプのバケモノは、今日も異世界で好き勝手に暴れ回る。