あらすじ
「私はお前を愛したことなど、一度もない」
十年間婚約していた第一王子アレクシスから、大勢の貴族の前で突然婚約破棄を告げられた伯爵令嬢リリア。
未来の王妃になるために努力し、何より彼を心から愛していたリリアは、すべてを失ったその夜、馬車の事故によって命を落としてしまう。
ところが死後、なぜか自分の墓から離れられなくなったリリア。
そんな彼女の墓を訪れたのは――自分を捨てたはずのアレクシスだった。
そして彼は墓の前で泣き崩れ、信じられない言葉を口にする。
「愛してないなんて、嘘に決まってるだろ……」
それから三年間。
雨の日も、雪の日も、アレクシスはリリアの墓へ通い続けた。
なぜ彼はリリアを愛していないと嘘をついたのか。
なぜ婚約を破棄しなければならなかったのか。
そして――リリアを死なせた馬車事故に隠された、本当の真実とは。
生きている間には伝えられなかった「愛してる」をめぐる、王子と亡き令嬢の三年越しの純愛物語。