あらすじ

ランクレイフォード子爵家とキリスガルド子爵家。 古くから親交のあった両家の話し合いによって、ヴィルとシリルはごく普通の政略結婚をした。 燃えるような恋があったわけではない。 けれど夫婦仲は円満で、早々に娘のリリアにも恵まれた。 それから数年。 外交官として皇帝の命を受けたヴィルは、隣国との難しい調整を見事に成功させ、その功績によって異例の若さで伯爵へと陞爵する。 これで何かが変わる――はずもなかった。 生真面目で仕事のできる夫。 知識豊富で観察眼に優れた妻。 元気いっぱいの三歳の娘。 相変わらず少しぎこちなく、それでも幸せなランクレイフォード家の日々。 ただし、ひとつだけ問題がある。 シリルは夫を愛している。 そしてヴィルも、自分が妻を愛していることはちゃんと自覚している。 なのにヴィルは――妻から愛されていることだけ、なぜか分かっていなかった。 「旦那様、私たち相思相愛ですよ?」 帝国の外交も、宮廷を巡る貴族たちの思惑も読み解く若き伯爵が、どうして妻の気持ちだけは読めないのか。 陞爵をきっかけに激しくなる宮廷の派閥争い。 皇族たちとの付き合い、外国との駆け引き、社交界に飛び交う噂と陰謀。 そんな面倒事を、夫は宮廷から、妻は社交界から――ときには二人並んで片づけながら。 結婚から始まった伯爵夫妻は、今さらゆっくりと「恋」を始める。 これは、すでに夫婦で、すでに家族で、たぶんとっくに相思相愛な二人の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/09/13
  • 現在の作品『旦那様、私たち相思相愛ですよ?』