あらすじ
豚や牛、鹿や鳥――かつて当たり前に存在していた動物たちは、謎の奇病によって絶滅した。
肉を失った人類が、新たな食肉として目を付けたのは、人に似て非なる存在――「亜人」だった。
亜人の肉は高値で取引され、冒険者たちは一攫千金を求めて亜人を狩る。そんな世界で冒険者として生きる青年、アッシュ。
人付き合いが大の苦手で、極度の人見知り。冒険者としても決して優秀とは言えない彼だが、亜人に関する知識だけは誰にも負けない。これまで様々な亜人を解体し、文献を読み漁ってきた彼は、亜人についての知識を誰よりも身につけていた。
そんなアッシュの隣にいるのは、手のひらサイズの妖精少女リリア。彼女はアッシュにとって、かけがえのない大切な友人だった。
ある日、二人は森の中で角と尻尾を持つ、言葉を話せない謎の少女と出会う。
少女の正体は何者なのか。
なぜ彼女は亜人たちに狙われるのか。
そして、この世界で「亜人を食べる」という当たり前は、本当に当たり前なのか。
少女を「イザヨイ」と名付けたアッシュたちは、彼女を守りながら冒険を続けていく。
やがて彼らは、亜人狩りだけでは終わらない、世界の裏側に潜む奇妙な事件へと巻き込まれていくことになる。
これは、臆病で不器用な青年と、妖精の少女、そして謎の少女が織りなす――ちょっと奇妙で、ちょっと物騒な冒険の物語。
──今日の夕食は、ハーピーのからあげ。