あらすじ
神子 鈴(かなこ すず)は、夏休みの間、都会を離れて父方の祖母が暮らす山奥の田舎町で過ごすことになった。
うねる青々とした竹林の先、重厚な古民家に足を踏み入れた鈴を出迎えたのは、どこか浮世離れした雰囲気を纏う4人の青年たち。
和装を気品高く着こなす優雅な青年・伊織。
月のように儚く圧倒的な美貌を持つ武。
直情的で不器用な優しさを見せる当麻。
そして、同い年でどこか親しみやすい史耶。
初対面のはずの彼らに、なぜか胸を刺すような懐かしさを覚える鈴。
だが、その平穏な田舎暮らしは、ある「真実」によって一変する。
この屋敷の奥には、世界を満たす悪意──『陰』の気を浄化し続けてきた『宝玉』が鎮座していること。
鈴自身が、その宝玉と対をなす『巫女』の生まれ変わりであること。
そして4人の青年たちは、人知れず異形の力と過酷な傷を抱え、巫女を守るために集いし神獣──『四獣』の魂を宿す守護者であるということ。
「命に代えても、あなたを死守する──」
覚醒しつつある古の『妖(あやかし)』が解き放つ闇が、鈴と青年たちに襲いかかる。
自分を守るために傷ついていく彼らの姿に、胸を痛めながらも宿命と向き合っていく鈴。
青々とした夏の静寂のなか、世界の運命と切ない絆を巡る、和風現代ファンタジー!