あらすじ
「神の存在の有無を議論せよ」
夏休み初日。
とある理由で出席日数が足りなくなった高校生、|結城蒼《ゆうきあお》は、担任の変わり者教師――通称“ソクラテス”こと|佐倉哲《さくらてつ》から、奇妙な補習課題を言い渡される。
神は存在するのか。それとも、存在しないのか。
しかも一人で考えるのではない。
学校一の不良。
寺の息子。
理屈っぽいオタク少年。
病弱なクリスチャンの少女。
いじめによって学校へ来られなくなった少女。
怪我からの復帰を焦るバスケットボール選手。
そして、誰にも理解されず、一人で暮らす天才少女。
蒼の役目は、彼ら七人を集めることだった。
ところが、声をかけても誰も来ない。
「学校なんて辞めてもいい」
「寺の修行がある」
「イベントに行かないと」
「外には出られません」
「…………」
唯一来てくれた一人さえ、すぐに部活へ行ってしまう。
それでも蒼は自転車に乗り、もう一度七人のもとを訪ねていく。
神を信じる者。
神を信じられない者。
神なんてどうでもいい者。
八人はやがて、神について語りながら、それぞれが抱えてきた孤独や後悔、痛みと向き合っていく。
そして蒼は、誰よりも頭がいいのに、誰よりも人との付き合い方を知らない少女――|一条雫《いちじょうしずく》と出会う。
これは、神様がいるのかどうかを考えた八人が、
ひと夏の終わりに、自分たちなりの答えを見つける物語。
そして、孤独だった少女が、一人の少年と七人の仲間に出会う物語。