あらすじ
転勤族の春井乃々花は、とあることからクラスメイトの星名くんが宇宙人だと知ってしまう。
クラスで浮いてしまった乃々花は、地球に興味を持っている彼とうっかり親しくなっていく。どうやら星名くん曰く、乃々花の方言は故郷の話し方によく似ているらしい。
自分の振る舞いに自信を持っていた乃々花は、クラスに馴染めず落ち込む。しかし、いつも明るく接する自称宇宙人の星名くんを友人のように思っていく。
終わりはいつかやってくるというのに。
『紫陽花祭』が近づくなか、乃々花は星名くんがもうすぐ故郷に帰ると知る。
無邪気に自分を「友達」だと言う星名くん。苛立ちや怒りを覚えた乃々花は、彼と思いがけない言葉をぶつけてしまう。
そして数週間後。『紫陽花祭』当日。
憂鬱な乃々花を待っていたのは、誰でもない星名くんだった。
二人は「友達」だと再確認し『紫陽花祭』を存分に楽しむ。しかし乃々花は、二人の別れがとうとう目前に迫っていると気がついてしまう。
別れを悟った乃々花へ「春井さんは俺の友達やよ。怒っても泣いても笑っても、どんな春井さんも俺の大事な友達。おちこぼれの宇宙人の、地球におるたった一人の友達やってこと」と言葉をかける。
それは今まで本当の自分を曝け出すことに怯えていた乃々花にとって、大切な言葉になった。
かけがえのない友人との別れを経て、乃々花は自分に素直になろうと決める。
そして「宇宙のおちこぼれから貰った手紙」をお守りにして、父親へ「寂しい」と本当の気持ちを伝えるのだった。