あらすじ

五十を過ぎて部長になっても、私はずっと他人の評価を気にして生きていた。 仕事では上司や部下の評価。 大好きなピアノでも、先生や観客の評価。 もっと上手くなりたい。 もっと認められたい。 仕事とピアノにすべてを注ぎ、疲れ果てて死んだ私は、異世界の孤児リディアとして生まれ変わった。 そして孤児院に贈られてきた一台のピアノをきっかけに、前世の記憶を取り戻す。 今度は子供の身体。 時間もある。 そして、一流の先生から基礎から学ぶこともできる。 ――今度こそ、思う存分ピアノが弾ける! やがて才能を開花させていくリディアのそばには、いつも一人の少年がいた。 演奏の感想を聞いても、返ってくる答えはいつも同じ。 「分からん」 音楽のことなど何も分からない彼に、どうして私は何度も感想を聞いてしまうのだろう。 そして大勢の観客から拍手を浴びた日。 私は気づく。 客席で探していたのは、たった一人だったことに。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/13
  • 現在の作品社畜女部長、転生したので今度こそ好きなピアノを弾きます