あらすじ
【 毎週日月更新 (時間不定期) 】
深夜の街を流すタクシードライバー・片瀬湊。
彼には奇妙な癖があった。
――客との会話を、すべて覚えてしまうこと。
「彼、奥さんいるけど離婚するって」
「旦那、最近帰ってこないの」
「妊娠したって言えなくてさ」
ただの愚痴、ただの恋愛話。
流れて消えるはずの "夜の断片" 。
だがある日、片瀬は気づく。
複数の女が、"同じ男" の話をしている。
名前は違う。職業も違う。
けれど語られる優しさも、嘘も、癖も――すべて一致していた。
そして数日後。
その男は、川で遺体となって発見される。
――あの夜、誰が嘘をついたのか。
――そして、誰が彼を殺したのか。
メーターが上がるたび、
嘘もまた、積み上がっていく。