あらすじ
勇者になる。
十三歳の少年ケイラスは、幼い頃から本気でそう夢見ていた。毎日剣を振り、身体を鍛え、いつか魔王を倒して人々を救う――はずだった。
だがある夜、ケイの前に謎の悪魔が現れる。
そして渡されたのは、真の魔王にしか扱えないという《黒天冠》。なぜかそれに選ばれてしまったケイは、《夢想の魔王》となってしまう。
しかも彼が手にした力は、本人の言葉さえ現実へ変えてしまう、とんでもなく危険なものだった。問題は、ケイが短気で、考えるより先に口が動くこと。
「俺は魔王になりたいんじゃない! 勇者になりたいんだ!」
これは、勇者になりたい少年が自ら巻き起こす騒動に振り回されながら、それでも英雄を目指して進んでいく物語。