あらすじ
カッコいい男でありたい。
それが田中誠の標準装備であった。
そんな男の目の前に泣いているおなごがおった。そしたら、もうかっこよく助けるしかないじゃろ?
理由?知らなくてもカッコいい男なら察せる物じゃよ。
「……振り止まない雨はないよ。そして登らない朝もない。かならずまた陽は差すよ」
「え?」
(ふ、決まったな……)
※ただいま田中は自己心酔しておりますが、第三者から見たらただの不審者です。
彼女は俺の言葉に感銘を受けたのか何も言わずただ黙って前を向くように言う。
「そうだよね……かならずまた陽は差すよね……」
「ああ」
「ありがとう……私、頑張るよ」
そうしておなごを見事に助けるのじゃった。
(これ俺に惚れたのでは?)
翌日。
「ねえ、相談してもいいかな?」
「ああ、任せてくれ」
「あのね、私の恋を応援してほしいの!」
(は……俺に惚れてないだと!?)
今日も浅はかな男、田中誠の物語は進んでいく。