あらすじ
ルーシア北方帝国――大陸最大の領土と強大な軍事力を誇る「最強帝国」。
皇帝プーチノフは、西方のウクラナ西方共和国との戦争に勝利を確信していた。
しかし、長引く戦争は帝国の食料、資金、魔晶石、そして兵士を少しずつ奪っていく。
増税と紙幣の乱発によって通貨の信用は崩れ、各地で銀行が閉鎖され始める。
やがて帝国軍内部にも亀裂が入り、地方の軍や領主たちは皇帝の命令に従わなくなっていく。
そして帝国各地で独立の動きが相次ぎ、巨大だった帝国は次々と分裂していく。
皇帝プーチノフは帝都を捨てて逃亡し、最後に残された帝都モスカルも陥落する。
最強だったはずの北方帝国は、敵に滅ぼされたのではなく、自らの内側から崩壊し、七つの国へと姿を変えた。