あらすじ

明智光秀には、あまり語られない顔がある。 土佐の長宗我部元親との交渉窓口という、地味な役目だ。 三好家の崩壊で生まれた四国の空白に、元親が台頭する。 その関係を、光秀たちは何年もかけて丁寧に紡いできた。 だが天正9年から10年にかけて、信長は方針を繰り返し変え、光秀が積み上げてきた交渉の余地を一方的に狭めていく。 本能寺の変は、その先にあった。 四国政策の全てが原因だったとは言わない。 それでも、誰かが黙って積み上げてきたものが、上から覆された瞬間があったことは確かだ。 三好、長宗我部、明智、織田。 四国を巡る一つの交渉の齟齬が、これほど多くの人間の運命を巻き込んでいった過程を追う、歴史エッセイ。

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小説を読もう2026/09/14
  • 現在の作品取次役の死角――光秀が繋ぎ、信長が断ち切った四国