あらすじ
三年後、この世界は魔王によって滅亡する。
そんな異世界へ転生させられたコルリに与えられた職業は――まさかの「フリーター」だった。
チート能力なし。武器なし。仲間なし。
しかも、仕事を探そうとして気づいてしまう。
「この世界、冒険者ギルドがないんですか?」
依頼人は仕事を頼める冒険者を探し、冒険者は仕事を求めて酒場や掲示板を渡り歩く。
同じ町にいるのに、誰も彼らを繋いでいない。
さらに冒険者たちは報酬を巡る揉め事を嫌い、ほとんどパーティーすら組まない。
「……三年後に世界が滅亡する理由、なんとなく分かった気がします」
だったら――作ればいい。
依頼を集める。
冒険者を登録する。
仕事を紹介する。
報酬を預かる。
必要なら仲間も組ませる。
「冒険者ギルドがない? だったら私が作ればいいんですよ」
格安物件には死神が住み着き、開業資金は足りず、店員第一号はまったく働く気がない。
それでもコルリは、一つずつ「冒険者が安心して働ける仕組み」を作っていく。
仲間を作れなかった少女が、仲間を作れる場所を作る。
そしてそれはやがて――
三年後に滅びる世界の運命を変えていく。
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