あらすじ
――それろ、それろ。曲がれ、曲がれ。
弱小サッカー部に所属する陰キャ中学二年生・小暮二足(こぐれ・にたり)は、引退試合で“念じた通りにボールが曲がる”という奇妙な体験をする。結果は0-22の大敗。ショックで部活も辞め、完全なぼっち生活に戻った彼に声をかけてきたのは、学園一の美少女であり一つ上の先輩木梨一花(きなし・いちか)だった。
「――君、異能力者でしょ?」
彼が誘われたのは、異能力者が魔物や悪の異能力者を討伐するという極秘組織「特殊討伐本部」。
中学卒業を転機に上京し、討伐本部へと実際に赴く木暮だが、そこに集った“仲間”たちは、どう見てもまともに異能力を使えない連中ばかり。
「おい、異能力者って……お前ら、俺を騙してんだろ!?」
「違うの、小暮くん。落ち着いて。もしかして君、『異能力を消す異能力』の持ち主かもしれないの」
本当に周りは異能力者で、ただ自分の力のせいで異能力を使えないだけなのか、もしくはただのアホの集団なのか。くだらない茶番劇を繰り広げる中、なぜか小暮は世界の均衡を揺るがす脅威としてあらゆる悪の組織(自称)に狙われ始めてしまう。
【めちゃくちゃ弱い念動力】と【異能力を消す異能力】、あと、影が薄い謎の特異体質を駆使し、小暮は危険な日常をギリギリで生き抜いていく!