あらすじ
なんでもそつなくこなすのに、自分が何を選びたいのかわからない少女・こづえ。大好きな幼馴染の巧也に、ある日突然避けられる。理由も言われないまま距離を置かれて、こづえは初めて、自分の胸にある感情を持て余す。
巧也にも、彼なりの事情があるらしい。でも、こづえにはまだ、それを知る術がない。
巧也の受験、同級生・夏希からの牽制、母の不安、友人たちのまなざし——こづえは、自分の知らなかった世界の広さと、自分が何も選ばずに守られてきた事実を知っていく。
すれ違い続ける両片思いの果てに、こづえは、誰かに許されるためではなく、自分の意思で、自分の行きたいほうへ歩き出す。